発表会も無事に終わりまして、ほっとする間もなく自分の本番。

オーケストラでドヴォルザークのスターバトマーテルです。

演奏時間90分越。大曲です。

そして今回はこんなグッズ持参です。

その名もベーデル。

実はこの曲に、フルートでは音域外の加下線シ♭が出てくるのです。

私の楽器は加下線シまでは出るのですが、あと半音足りない訳です。

ということで、この器具を使って管の長さを拡張します。

すると、本来シの音のでる指をすればシ♭が出るようになります。

(当然本来出るはずのシは死にます。が前後にシを使わなければこれで行けます。)

フジミフルート工房さんに特別に作っていただきました。

名前入りスペシャルバージョンです。

はめるとこうなります。

音出してみましたが、結構衝撃的です。シ♭が出るっていうのは。

シ♭が出る、ベーデル。

普段ドまで出るC足部管を使っている人がこれを着ければ、シが出ます。

ハーデル。

そんなグッズでございます。

これはオーケストラやってる人には結構需要があるみたいですね。

90分の演奏時間内にB-mollの終止音として8分音符一つのみで出てきます。ドヴォルザークもウッカリ書いちゃったんでしょうか??

とても美しく、壮大な曲。

きっと人生でこれからまた演奏する機会は滅多にないかと思います。

もう少し楽しんで演奏したかったですが、そんな精神的余裕はなかったですねー。はぁー。

高音域のピアニッシモ、しかも超出しづらいfisの連続…かなりナイーブでした(笑)

ただ、最後の方で美しすぎて涙が出そうになる瞬間はありました。

ベーデルも作ってもらったし、またこの曲を演奏する機会があるといいです。

ご一緒させていただいた皆様、そしてベーデルを作ってくださいましたフジミフルート工房の野口さん、本当にありがとうございました。

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