悪い予想が当たり、緊急事態宣言下の開催となってしまいました。
発表会を決めてから数ヶ月、どうなることやらと毎日ソワソワハラハラし過ごしましたが、エントリーした生徒さん全員が元気にステージを踏むことができました。
ご出演の皆様、素晴らしい演奏発表、おめでとうございます。
1年半の練習の成果が皆さん発揮できたのでは、と私も喜ばしく聴かせていただきました。

今回もとにかく大曲をされる方が多く(シューベルトの萎める花、マルタンのバラード、ミヨーのソナチネ、ライネッケコンチェルトなどなど…)
21人しか出てないのに休憩15分を挟んだものの公演時間は計4時間。
ピアノを一挙に引き受けてくださる原魅友貴先生には頭が下がりっぱなしです。

昨年から発表会をした、またはできない等、とにかく教室主宰をしている先生達の悩みはよく耳にします。
ピアノやバイオリンはマスク徹底、人数を小分けにしたりして躊躇なく開催してる状況も見聞きしますが、フルートの場合は飛沫が出ますからね。状況はかなり違うかと。

ひとつ、今回出来るかな、と思った大きな点は、生徒さんの8割がワクチン接種済みだったことです。しかもそのうちの7割の方が2回終ってる。
これは発表会だけでなく、レッスンを継続する上でも大変有難かったことです。

しかしながら、まず感染対策として何が出来るか、は散々考えました。
幸いうちのダンナは在京オーケストラに勤務しており、感染対策を日々徹底して公演を行っている立場として、一緒に策を練ってもらいました。

発表会を悩まれているお教室の参考に少しでもなればと思い、斬新なアイデアは何一つありませんが(笑)、一例としてリポートします。

当日リハーサルは一切なし。生徒間のアンサンブルも一切なし。カメラマンさんには個人写真のみ撮ってもらい集合写真はなし。少しでもリスクのあるものは徹底的に外しました。

生徒さんには沢山他の方の演奏も聴いていただきたいところですが、入館、退館時間も個々にお任せしました。

プログラムはこんな感じ。
感染対策の明記をしました。

まぁ、読むかどうかは人それぞれとして。。。

まずは受付。
今回は生徒さんのご家族やご友人、教室の関係者のみの入場としましたが、ホールのガイドラインに則り、入場者にお名前ご連絡先をいただき、こちらで名簿を作らねばなりません。
受付に常時居れるスタッフがいないので、個人情報を入れてもらう箱、用紙、使い捨て鉛筆、それを入れる未使用、使用済み分別箱などを消毒剤とともに設置しました。

楽屋周り。
入口に消毒液とマスク予備、マスク入れ袋を用意。
祝い菓子も自分で取っていただくシステムで。
(うちの教室は記念品はありません。記念品いらないから、その分会費安くしてくれよ、と私自身いつも発表会出るとき思ってた人なので。気持ち程度の小さなお菓子ですが、私からのお祝いとして、メッセージをつけていつもお渡ししています。)

楽屋は2部屋を1人づつ時間を割り振って使用。
窓がないので換気ができない。サーキュレーターと空気清浄機(プラズマクラスター入れました)を各部屋一台づつ設置(当方で全て持ち込み)、生徒の入れ換え時に室内からドアノブ、チューナーまで全て除菌、ドア開放で5分換気を繰り返しました。楽屋周りはダンナに全て任せます。

楽屋を出たら舞台袖へ。
ここで密集しないよう、距離をとって最大3名とし長い時間この場で待つことがないように時間配分。
…したものの思ったよりホールスタッフさんが多く…(しかも超絶暇そうで寝ててなんだかなぁ…でしたが。)
お一人お一人役割あるの分かってますよ。そして公演中にそこに不備が出た時のためにそこに待機されてるのも分かってますよ。ただこのご時勢、こんな狭くて暑くて空気もこもる場所、1人、せめて2人で回してもらうとか方法はないのか?と思いましたが…。

まぁそれは置いといて。
袖では待機する生徒さんが変わるごとに座っていた椅子を除菌、譜面台2台を交互に除菌後、生徒さんの身長に合わせて楽譜を置いた状態でステージへ持っていき、前のを引き下げる、そしてお名前アナウンス~ステージ送り出し、の繰り返し。
ここはゴム手袋装着のうえ、一挙に私がやりました。

客席は6つのドアのうち、いちばん外部からの音の影響を受けないであろう通路側サイドのドア2つを換気のため常時開放で公演。
座席はすでにホールの方で市松模様状態で使用不可の席にマーキングをして下さっていたので、大変有難かったです。

お手伝いを友人に頼もうか、はたまたシルバー人材派遣センターに依頼しようか…そんな話も出ましたが、やはり今年は人手を増やすのはどうかと。
どうにか夫婦2人で乗り切りました。

終演後はすみやかにご退席いただき、(保護者の方や生徒さんとの個人的な挨拶もご遠慮させていただきました。)楽屋、客席など使用物を全て除菌し完全撤収となりました。

除菌に始まり除菌に終わる。
来年も段取りとしては、こんな感じになるんでしょうか。。。
コロナよ、頼むから早く去ってくれ…

講師演奏も一応、しました。
足腰が限界で、これはもう重心取れない。すっごい変なのは分かってましたが、もう靴脱いじゃった。
アリス紗良オットもそうだし、まぁ勘弁してください…という感じでした。

ご出演の皆さんお疲れさまでした。
そして聴きに来てくださった方、ご家族の皆様、ご協力くださり本当にありがとうございました。

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あぁ、本当に無事に終わって良かった。
とにかく今年もダンナが活躍してくれてホントに有り難かったです。ひとりでこれは無理だった。。。

「はーい、楽屋への導線ご案内しますよ~こちらでございますよ~!」とツアーガイドのように生徒さんを引き連れて動いてるのにウケました!

そんなダンナ。8月に岩手日報にインタビューが載りました。ご覧になった方いらっしゃいますか??笑

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