娘の予選が始まりました。(今回スケジュールが合わず、かなり遠方地区での参戦。)
あまりブログでネガティブなことは書きたくないのですが、今回だけは一考してほしく書いてしまいます。
今回受験した会場、受験者(私の聴いた一部の部門のみの話ですが。)のレベルが全体的に低すぎて驚いてしまいました。
いや、正直に言うと腹が立ってしまった。
誰にって、この子達の指導者にです。
もちろんしっかり備えてきたことを感じる方も中にはいましたが、準備不足すぎる人が明らかに目立つ。
間奏開けてるのに毎度入れないとか、連符が半分以上入っていないとか。長い音カウントできてなくて、拍子もう変わっちゃってるとか。
これは緊張して起きてしまったトラブルというより、そもそも練習段階から出来ていなかったのではないでしょうか…。
何を目的に受けているのか分かりませんが、コンクールって発表会と違うと思うのです。
コンクールは、その子の名前も、成長過程や学習歴も知らない(考慮されない)、それなりの先生方に審査されるのです。シビアに点がつくのです。
前回より上手くなったね、頑張ったね、な発表会じゃないのですよ。
少なくとも「楽譜に書いてあることは全て実行できる能力」(=その曲を吹ける能力)を身に付けていないと話にならないし、そもそも吹けていない状態でステージに載ることすら本来許されないはず。
こういう場所で演奏することに、もっとプライドを持って挑むべきだと思います。
そして指導者は、その段階にない子達に受験を勧めてはいけないとも思います。
実力が伴っていない受験曲だけを付け焼き刃で何ヶ月も(下手したら1年がかり?)練習させるより、しっかり基礎固めをコツコツさせることの方がよっぽど重要だし、無駄がない。
コンクールを受けようと思うモチベーションのある生徒(と親)であれば、それをするかしないかで1年後の姿が大いに変わってくるはず。中途半端な状態で挑ませるべきものではないと思う。
どうしてもチャレンジしたいのであれば、その子のレベルに合っていて、成長過程として勉強になる作品を選ぶべき。
コンクールとして点が入るような曲ではなくとも。そうでないと子どもがかわいそうです。
そして今更問題提起する話でもないですが、コンクールがビジネスとなってしまっている今、主催側のスタンスと信念が問われていると思います。
さっきも挙げたコンクールとしての最低ラインに達していない演奏はしっかり落とすべきです。
そこに希望を与えることはコンクールの質を落とすことにもなり、双方に意味がないと思います。(主催にとっては収入になる、という点では良いでしょうが。)
今回の結果からいうと、予選をした意味はないのではないでしょうか。
もう本選と全国大会で完結すれば良いのでは?
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娘(小6)はガリボルディとケーラーのエチュードから2曲を演奏。
この日の小学生、中学生グループの最高得点通過だったそうですが、パーフェクトな演奏とは全く言えず、私から見るとこれまでのワースト3に入る勢いでした。
楽屋に戻るなり問題のあった箇所の検証と原因、対策を考えさせたくらいです。
本人にも「学生音コンだったら確実に落ちてるよ」と言いました。
自慢でも何でもなく、そのくらい受験者レベルが低かった会場だった、ということです。
包み隠さず、すみません。