
6月も下旬となり、梅雨を通り越して真夏がやって来たような暑さですね。あぁ、この暑さ、まだこれからが本番なんですよねぇ?
さて、今月はN響定期を聴きにサントリーホールへ。
ウィーンフィル首席のシュッツ様がイベールの協奏曲を演奏するとのことで、子ども達と行って来ました。
いやぁ、素晴らし過ぎましたね。1楽章のクリアで立った音粒、そして2楽章の漂うような美しさよ…3楽章もエキサイティングでしたね。終わった途端、娘が「最後の高いファ、どうやって出したの?!」と興味津々でした。
しかし何より、アンコールで演奏されたイベールのピースが!もう地球上のすべてを昇華させるかのような…もう涙でちゃったね。そしてシンプルに「笛の音って、本当に風から生まれるんだなー」と。改めてフルートとは何と素朴で、そして奥深い楽器なんだろうと思ってしまいます。
楽譜にあるすべての音が磨かれた演奏を聴くと、昔、山下兼司先生がレッスンで仰った言葉を、いつもいつも思い出します。
「その1音が聴きたくて、演奏会に来てくれるお客さんもいるんだよ。」
いや、それね!重いお言葉。
私が30年若かったらウィーンに行って彼に弟子入りしたい。あぁ、ウカツにボーッと生きていた自分が憎らしい。隣にいた娘に「あんた中学出たらウィーンに行きなさい!ね?」と言ったら嫌〜な顔されました…。

後半のブルックナーも素晴らしく。息子が3楽章で拍手をしそうになり大慌てで制止!冷汗をかきました。
あぁ、音楽って本当に良いもんですね。(水野晴郎風。)
そして新綱島にあるミズキーホールの「フルコンサートピアノを弾こう」へ。月に数日、ホールでフルコンのピアノを貸し出してくれるのです。今月からアコースティック楽器も持ち込めることになり(基本はピアノを弾く目的であることが条件ですが。)大量の楽譜とフルート、バイオリンをエッサホッサと運びました。




ピアノが大好きな娘。ホールでグランドピアノが思う存分弾きたいといつも言っていました。確かによい楽器やホールという広い空間が、鳴らし方や響かせ方、身体の使い方を教えてくれるところって大いにありますね。
ピアノ弾きの友人いわく、演奏を聴くとその人が普段何で練習しているか…電子なのかアップライトなのか、グランドなのか…すぐ分かるそうで、へぇーーーと思いますが、そういうもんなのかも知れません。私は普段仕事場で電子ばかり弾いてるので、このピアノは鳴らせませんでした…。自分でもびっくり。笑
娘と2人でベートーヴェンのデュエットも演奏してみました。聞いてみたら、なんだか反抗期の娘と、それを抑圧する母、という感じがバリバリしてますが。
最後の方だけ↓
https://youtu.be/3LRKUl-Ts3I?si=6C14hGsECTlwF7f7
夢のような時間。最後の10分は3人で奪い合い。
次はこっそり1人で来ようかな。グフフ。